
前回、4K撮影をするメリットについて述べてきましたが、やはりメリットがあればどうしてもデメリットも生じてしまうものです。
ここでは、4K撮影のデメリットについて見ていこうと思います。
4K撮影をするデメリット

4K撮影をするデメリットは、最初に言ってしまうと、主に「お金(=経済的)」な面になります。では、詳しく見てみましょう。
4K対応機器が高い
どうしても4K対応となると、ビデオカメラしかり、スマホしかり、価格が高くなってしまいます。
例えば、ビデオカメラで見ると、4K対応ビデオカメラが相場的には(安くとも)60,000円~なのに対して、フルHD対応ビデオカメラであれば、20,000円~くらいからあるため、初期投資額だけでもだいぶ変わってきます。
また、細かいところでいえば、撮影後の保存に必要なSDカードも、容量が大きい4K撮影のほうが、当然大きい容量のSDカードが必要となるため、それだけ比例してSDカード代も高くなります。
スペックの高いパソコンが必要
これもお金に関することですが、4K撮影した動画を編集するためには、それなりにスペックのあるパソコンでないと、速度が遅くイライラする状態になってしまったり、上手く動かないなんてことになってしまいます。
具体的には、できれば、CPUは「Core i7」以上、メモリは「16GB以上」、グラフィグボードは4K出力可能なDisplayport1.2またはHDMI2.0に対応したものにしましょう。
デスクトップパソコンであれば、大抵このくらいのスペックは、現在のパソコンでは有しているでしょうが、激安ノートパソコンなどでは低スペックのものも多く、これからパソコンを買い揃える場合では、それなりの投資額が必要になります。
編集に時間がかかる
どうしても容量の大きい4K撮影で撮ったものは、細部にわたって編集が可能な分、それだけ編集作業に時間を要してしまいます。
長時間の撮影に向かない
上記でも述べた通り、フルHDの4倍の容量が必要な4K撮影では、(フルHD撮影より)4倍の容量が必要となり、それだけ保存するSDカードの容量、本体端末の容量によっては長時間撮影には向かない、もしくは(高価な)大容量SDカード等が必要となります。
世の中が4K画質を求めているか?

今では更に8K、16Kとどんどん高画質化が進んでいますが。世の中の人々がそこまで高画質化を求めているかと言うと正直クエスチョンマークが付くところではないでしょうか。
世間にアップするものであれば、観る側も4Kに対応していなかれば4K画質で閲覧はできず、そこまで高い需要があるとは思えません。