
今のカメラ、ビデオカメラ(スマホを含む)は大変優秀で、ただ録画ボタンを押すだけで、手ブレを抑制してくれたり、プロ並みに鮮やかな画質で撮影できたりと、ハイレベルな撮影が可能ですが、人より目立つ、ワンランク上の撮影を目指すためには、撮影時しかり、編集時しかり、映像制作テクニックを駆使していきたいものです。
ここでは、プロでも使う映像制作テクニックを紹介していきますので、ひとつでも多く会得し、ライバルに差を付ける動画を作れるようになっていきましょう!
ツインズカム
まずは、「ツインズカム」というテクニックです。
ツイン(2つ)、カム(カメラ)なので言葉だけでもなんとなく意味が分かりますが、2つのカメラ(視点)をドッキングして、ひとつの映像に見せる手法。
といっても、よく分からないと思いますが、具体的にツインズカムをはじめておこなったのが、NHKがロンドンオリンピックのシンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング)中継。
そう、ツインズカム技術はNHKが開発した技術なのです。
オリンピック中継などでアーティスティックスイミングを見たことある人は分かりやすいと思いますが、水上と水中のカメラをドッキングして、まるで水中を含むプールの横から見ているかのような(現実には不可能ですが)映像になるのです。
これにより、水中での細かい選手の動きも分かるようになり、よりリアリティが増したわけです。
フリー・ディメンショナル・ビデオ(FreeD)
続いてもスポーツ中継でお馴染みの撮影技法。
リプレイの画像を「映画マトリックス」のように、その瞬間をあらゆる角度から疑似3Dで楽しめる技術です。
よく海外サッカーで、PKシーンなどで微妙な判定のときに良く見ますよね。
この技術は、イスラエルのReplay Technologies社が開発したもので、現在はIntelが社買収して権利を持っています。
それまでは、数百台のカメラを組み合わせないとできない超高度な技術でしたが、Replay Technologies社が開発してからは10台くらいのカメラでもできるようになり、一気に普及しています。
今後、3D技術も上がるでしょうから、通常の2D画像がいきなり大事な場面は隣にいるかのような3D技術で撮影できるようになるでしょう。