
前回は基本の「き」となるちょっとした工夫で劇的に撮影が上手くなるコツをお送りしましたが、今回はワンステップ進んで、もう少しハイレベルなちょっとした工夫で劇的に撮影が上手くなるコツをお送りしようと思います。

動画の最初と最後には余裕をもたせる
どうしても動画撮影が慣れてきた人でも、撮影開始と撮影終了直後は、カメラのスイッチのオン/オフなど操作をすることも多いので、カメラが動きがち、ぶれやすくなってしまいます。
こればかりは仮に三脚を使っていたとしても生じてしまうものどうしようもないので、あらかじめ、最後と最後はブレると想定しておき、少し長めに撮っておいて余裕を持たせておきましょう。
撮影後、編集段階で最初と最後をカットしても不自然にならないようにすれば良いのですから。
被写体のアングルと撮影位置を使い分けてみよう
アングル(カメラを構える角度)は、おおまかに分けて3つ、水平アングル、ローアングル(カメラを上に向ける状態)、ハイアングル(カメラを下に向ける状態)があります。
撮影位置(ポジション)も3つあります。目線の高さ、ローポジション(被写体の腰より下の位置にカメラを構える)、ハイボジション(被写体の目線より上の位置にカメラを構える)です。
つまり、アングルと撮影位置で9パターンはあるわけです。
このパターンを被写体を際だたせたい場合は、ハイアングルのハイポジションでなど、車が走るシーンならローアングルでなどシーンごとにさまざまな撮影パターンを使い分けてみましょう。
そうすることで、一工夫された凝った動画に見えてきます。

はじめに「絵コンテ」を作ってみよう
プロのドラマ撮影ではあるないし、動画撮影前に「絵コンテ」まで作る必要があるの?なんて思う人もいるでしょうが、簡単なもので良いので、自分はどんなイメージで撮影したいのが、絵コンテに書いておくと、撮影時の時間配分なども頭で考えているより、かなり具体的に見えてくるものです。
レベルが上がってきましたら、絵コンテの段階で編集時に入れる「効果音」や「音楽」「テロップ」などのことも考えておくと、撮影時にちょっとした画法の変化を与えてくれるでしょう。
水平を意識した撮影をする
iPhoneのようなスマホでも、画面に縦横2本ずつの線が表示されることができる「グリッド機能」があります。
撮影時にグリッド機能で線を入れることで水平を意識することができます。
もちろんスマホに限らずビデオカメラなど他撮影媒体でも同様です。
水平を意識することで、どうしても被写体に意識がいってしまい、きちんと水平になっていない場合もあります。
斜めっているだけでかなり見づらい動画になりますので、水平を常に意識すると良いでしょう。