
今回のテーマは
【カントリー】です。
音楽ジャンルの中でも
古くから世界中に愛されている
音楽ジャンルのうちの一つです。
非常に雰囲気の幅が
広い音楽ジャンルですので
はっきりとした定義は
難しいのですが、
少しでも理解を深めて
作曲や演奏時に
役立てていただければと思います。
カントリーとは…?
皆さんが良く聞く
【カントリー】とは、
正確には
【カントリー・ミュージック(Country Music)】
と言います。
大変古くから存在する
音楽ジャンルですが、
この音楽ジャンルが発展するに伴い
いくつもの似たような
音楽ジャンルが生まれていった為、
この【カントリー・ミュージック(Country Music)】
というのは多くのスタイルを含めた
総称になっています。
カントリー・ミュージックの発祥は
1920年代のアメリカ合衆国の南部です。
【country】という単語は
直訳ですと”国”ですとか、
”自国”という意味になりますが、
アメリカ合衆国は様々な人種が
集まって出来た国でしたので
国の歌という意味合いではなく
【田舎(countryside)】という
意味があります。
簡単に言ってしまえば、
カントリーとは
アメリカ南部の田舎で生まれた音楽
という事です。
起源としては
労働者階級の白人が歌った
【フォーク・ミュージック】
と言われていますが、
ルーツとなった音楽ジャンルは
複数あるそうです。
・アメリカン・フォーク・ミュージック
・ウエスタン・ミュージック
・白人クリスチャン・ミュージック
・アイルランド音楽
・ケルト音楽
・カウボーイ・ソング
・コミュニティ・ソング
以上がルーツとして挙げられる
音楽ジャンルです。
ルーツの音楽ジャンルの数からも
イメージできると思いますが、
カントリー・ミュージックというのは
とても幅が広い音楽ジャンルです。
その為に、冒頭でも伝えた通り
カントリー・ミュージックは
総称となっています。
元々は
・アパラチアン・ミュージック
・マウンテン・ミュージック
・ヒルビリー
・カントリー&ウエスタン
などと呼ばれていましたが、
1940年代からカントリー・ミュージック
という名前で定着しました。
因みに、2009年の調査で
アメリカ合衆国において
「カントリー・ミュージックが
どれ程聴かれているのか」
という調査が行われ、
朝の通勤時間には
2番目によく聴かれていて、
平日夕方の帰宅時間には
ラジオで最も聴かれていたそうです。
カントリーの音楽的特徴
カントリーは音楽的な幅が広い為
ソロで演奏される場合も
バンド形態で演奏される場合もあります。
人それぞれ捉え方、感じ方は
違うとは思いますが、
なんとなく素朴な雰囲気があるのが
カントリー・ミュージックの特徴かと思います。
抽象的な表現が続いてしまいますが、
日本人に好まれやすい
感傷的な内容のものが多く
その上でメジャーのものが多い
というのが、素朴な雰囲気になる
理由と言えます。
ここで表現に使った
【メジャー】という言葉ですが、
反対の意味を持つ言葉として
【マイナー】というものがあります。
音楽理論については
また別の機会に
お伝えする予定なので
ここでは簡単に書かせて頂きます。
【メジャー(長調)】とは
【メジャースケール(長音階)】を
用いる調の事。
【マイナー(短調)】とは
【マイナースケール(短音階)】を
用いる調の事。
音楽理論的にはこういった
表現になってしまいますが、
要は、
メジャー → 明るい雰囲気
マイナー → 暗い雰囲気
と覚えておけば、
とりあえずは大丈夫です。
メロディーや和音が使われている曲
全てがこの2つに分類される
大事な知識ですので、
覚えておきましょう。
では、そのスケールとは…
という話になってしまうと
本格的に音楽理論の
話になってきて
きりがなくなってしまうので、
詳しい話はまたの機会に
お伝えしていきたいと思います。
さて、話が少し逸れていまいましたが、
ここからまたカントリー・ミュージックの
特徴についての話に戻っていきます。
先程書いたように
素朴な雰囲気を醸し出すのが
この音楽ジャンルの大きな
特徴の一つです。
その特徴を再現する為に
大きな役割を担うのが
【アコースティック系の楽器】です。
【ギター】【フィドル】
この2つがカントリー・ミュージックで
使われる代表的な楽器です。
カントリー・ミュージックの楽曲を
作る際には、まずは
この2つの楽器から入るのが
オススメです。
因みにこの【フィドル】という楽器。
フィドルと聞いてすぐに
どんな楽器か分かる人は
少ないのではないかと思います。
この楽器、実は
【ヴァイオリン】の事を指しています。
使われてきた音楽ジャンルが
クラシックと違った為、
こちらの名称がつけられています。
【ヴァイオリン】という言葉が
イタリア語からきているのに対して、
【フィドル】という言葉は
英語からきているという
違いもあったりします。
他にも【マンドリン】や
【バンジョー】などといった
民族楽器がよく使われます。
そして最後に構成の特徴ですが、
8小節、または16小節で
1部、 または2部構成を
繰り返して演奏しているものが
多くあります。
コード進行などにも
特徴がありますが、
音楽理論が関わってきて
難しくなってきますので
また別の機会に説明させてください。
まとめ
ここまで読んでくださり、
ありがとうございました。
カントリー・ミュージックというジャンルは
細かい音楽理論的な特徴も
もちろんありますが、
それよりも演奏者と楽器が奏でる
雰囲気がとても大事な音楽ジャンルです。
この音楽ジャンルの
【楽曲に込めるべき想い】。
それを意識しながら
演奏や作曲をしていく事が
この音楽ジャンルを再現する、
または楽しむ上で
最も大切な事かと思います。
また、弊社は静岡県静岡市で映像制作等の仕事をさせていただいております。
これまで紹介したような音楽の演出などを活かした映像制作を行えますので、ご興味がございましたらぜひお問い合わせください。