弊社は静岡で映像制作等の仕事をさせていただいているのですが、
音楽ジャンルを知っていることで映像の演出に関しての打ち合わせがスムーズに進むことはご存知でしたか?
昔から音楽の影響は大きく、映像の演出等では必須のものになってきます。
そこで今回テーマにするのは【ジャズ(jazz)】。
誰しも一度は聴いた事がある
ジャンルではないでしょうか。
世界中に愛されているジャンルですが、
ジャズとは何かと言われると
なかなか応えづらいと思います。
誰もが知っていると言っても
過言ではないジャンルですので、
是非一緒に詳しくなっていきましょう。
ジャズとは?
ジャズが栄え始めたのは
19世紀末から20世紀初頭。
アメリカ南部を中心に
広まった音楽ジャンルです。
西洋音楽の高度な
【技術】
【理論】
そして、
【アフリカ系アメリカ人独特のリズム感覚】。
これらが混ざり合って
生まれました。
音楽ジャンルとしては、
【スピリチュアル】
【ブルース】
【ラグタイム】
この3つの要素が
含まれています。
今回はとても大まかに
説明させていただきますと、
スピリチュアルとは、
神へ捧げる賛美歌。
ブルースとは、
孤独感や悲しみを表現する独唱歌。
ラグタイムとは、
従来のクラシックよりも
「遅い・ずれた」
と表現される事から生まれたもので、
リズム的な部分で特徴が強いもの。
といった感じになります。
今までにご紹介していない
音楽ジャンルに関しましては、
随時解説の記事を
更新していこうと思っていますので
楽しみにしていて下さい。
これらのジャンルが混ざり合って
生まれた【ジャズ】というジャンルですが、
初期のジャズは、
【マーチングバンド】
【ダンス音楽】
に強く影響を受けており、
【金管楽器】
【木管楽器】
【ドラムス】
皆さんのよく知る形態ですが、
これは初期のジャズが
マーチングバンドとダンス音楽の
影響を受けているのが理由です。
そして、1930年代には
ビッグ・バンドスタイルによる
【スウィング・ジャズ】が
人気を博しますが、
一方でソロ演奏を
重要視するミュージシャンも
活発化します。
それが即興演奏を主体とした
【ビバップ】と呼ばれるものです。
それから、
【モダン・ジャズ】
【フリー・ジャズ】
など、様々な名称を付けられながら
自由度を増していきました。
そして1960年代、
今まで一部の楽器を除いて
アコースティック楽器が
主体だったジャズですが、
1960年代末期には
マイルス・デイヴィスが
エレクトリック楽器を多く取り入れた
【ビッチェズ・ブリュー】を発表し
大ヒットさせた事により、
【エレクトリック・ジャズ】が広まりました。
1970年代に入る頃には
エレクトリック・ジャズも進化して
【フュージョン】と呼ばれるジャンルに
変わっていきます。
従来のエレクトリック・ジャズへ
【ロック】
【ラテン音楽】
【R&B】
これらを融合(フューズ)させた
音楽ジャンルです。
そして現代、多く使われているのが
【スムーズ・ジャズ】
と呼ばれるものです。
曲調は【ポップ】に近くて、
古くから存在している
【ポップ・ジャズ】という
音楽ジャンルに近いですが、
スムーズ・ジャズのルーツは
フュージョンとされています。
ここまでが大まかな
ジャズというジャンルの
進化の流れになります。
全ての歴史を細かく
解説していけば
ジャズというジャンルには
更に多くの名称があるのですが、
ここでは割愛させていただきます。
因みに、最も新しいものが
【スムーズ・ジャズ】と
紹介させていただきましたが、
私達が良く聴くジャズは
スムーズ・ジャズが多いのか
と言われるとそうではありません。
ジャズというジャンルは
【自由】というのが
重要視されているジャンルです。
その為、
「進化したから」
「新しいから」
という理由で
元々のジャンルが
衰退する事はありませんでした。
派生した全てのジャンルが
未だ世界中に愛されている。
それがこの【ジャズ】という
音楽ジャンルです。
音楽的特徴とは?
ここからは音楽理論の観点から
ジャズの特徴について
触れていきたいと思います。
まず押さえておいて欲しいのは
先程も紹介しましたが、
ジャズには
【ビッグ・バンド】
【ソロ演奏重視】
この2つがあるという事です。
【ビッグ・バンド】は文字通り
大人数(木管楽器・金管楽器・パーカッション)
で編成されており、迫力があります。
そして楽器が多い為、
一つ一つの楽器が奏でる音が
ぶつかって不協和音にならないように
バランスに注意する必要があります。
まず先に1つの楽器で
コードやメロディーを作ってから
その音を他の楽器に振り分ける
というような感じで作ると
良いかもしれません。
まだ紹介していない
音楽理論の話になってしまいますが、
どの楽器に3度と7度の音を割り振るか
特に意識するのがいいと思います。
続いて【ソロ演奏重視】ですが、
こちらも文字通り
ソロ演奏を目立たせる事が
重要視されます。
ジャズと聞いて思い浮かべるのは
こちらの方が多いかもしれません。
まず全員にソロパートがあります。
これがこの演奏形態の
最大の特徴だと思います。
この演奏に必要なのは
【コード進行】
【テーマとなるフレーズ】
のみです。
まず一定のコード進行を決めます。
一般的には【ツーファイブ】と呼ばれる
コード進行が多いのですが、
それはまた。
音楽理論について解説していく時に
紹介しようと思います。
そして、コード進行が決まったら
テーマとなるフレーズを決めます。
後は演奏するのみです。
まずテーマを皆で演奏します。
その後ギターやピアノなど
メロディーの様な
音程の高い音をよく使う楽器から
決められたコード進行に沿った
ソロ演奏をしていきます。
ソロ演奏者が満足したら
目線などで次の人へ
ソロパートを渡します。
全員がソロ演奏し終わったら
最後にもう一度全員で
テーマを演奏します。
これがソロ演奏重視の
最も定番の演奏方法です。
いわゆる【ジャムセッション】
と呼ばれるものです。
その場その時の気持ち次第で
無限大に曲の雰囲気が変わる。
ジャズとはそういったジャンルなのです。
まとめ
ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
ジャズというジャンルは
突き詰めていったら切りがない程に
自由度の高いジャンルです。
それだけに音楽ジャンルとしては
演奏するにしても作曲するにしても
非常難易度の高いものであると同時に、
誰にでも挑戦出来る
音楽ジャンルだと思います。
是非頑張って挑戦してみては
いかがでしょうか。
そして弊社では映像制作等のご依頼を承っておりますので、音楽の演出を活かした映像制作にご興味があればぜひお気軽にお問い合わせください。