今回は《選択範囲の組み合わせと変形》についての
基本的な使い方を解説します。
選択範囲を指定する際に写真に写り込んでいる
被写体によって
色々な形状のものがあり、
一度の操作だけでは選択範囲を
指定することができない場合があります。
選択範囲の追加や一部削除する方法や、
選択範囲を[プラス・マイナス]をしながら
選択範囲の形を調整する方法を覚え、
活用していきましょう。
《選択範囲の組み合わせ》
選択をするためのツールに共通したオプションとして、
選択範囲の追加や削除する機能がついています。
長方形選択ツールを選ぶと、
オプションバーに四角形や重なり合った四角形が
4種類並んでいます。
左から
[新規選択]
・新しい選択範囲を作成します
[選択範囲に追加]
・すでにある選択範囲に新しい選択範囲を追加します
[現在の選択範囲から一部削除]
・すでにある選択範囲から新しい選択範囲の重なった部分を削除します
[現在の選択範囲との共通範囲]
・すでにある選択範囲と新しい選択範囲の重なった部分を選択範囲に指定します
これらの4種類が並んでいます。
まず[新規選択]が有効の場合はドラッグをするごとに
新しい選択範囲が作られていきます。
常に新しい選択範囲を作成したい場合には、
一番左の[新規選択]を有効にしておきます。
次に[選択範囲に追加]を有効にします。
先ほど[新規選択]の時に選択した範囲に加え、
次に選択した範囲が追加されていきます。
次に左から3つ目の[現在の選択範囲から一部削除]を選択すると、
現在の選択範囲に重ねてドラッグした範囲が
選択範囲から削除されます。
次に左から4つ目の[現在の選択範囲との共通範囲]
現在の選択範囲に重ねてドラッグをすると
前回選択した範囲と、今回選択した範囲の重なった範囲だけが
選択範囲となります。
このようにして、選択範囲を細かくプラス・マイナスをし
調整することができます。
これらアイコンをわざわざクリックして切り替えるのではなく
様々なショートカットキーも存在します。
例えば、
[新規選択]を有効にしておき、
選択範囲を追加する場合には
shiftキーを押しながらドラッグすると
[選択範囲に追加]の機能の操作が
ショートカットキーでできます。
また
macではoptionキー、
Windowsではaltキーを押し続けると
ポインターの右下にマイナスの印がついているので
この状態でドラッグをすると
[現在の選択範囲から一部削除]の機能の操作ができます。
次に、
macではshift+optionキー、
Windowsではshift+altキーを押し続けると
ポインターの右下に(×)の印がつきます。
この状態でドラッグをすると
[現在の選択範囲との共通範囲]の機能の操作ができます。
この選択範囲のプラス・マイナスの操作は
長方形選択ツールだけでなく
他の選択ツールでも共通しています。
これらのショートカットキーを覚えておくと
よりスムーズに作業が進むので、
ぜひ覚えて使いこなしてみてください。
《選択範囲の変形》
選択範囲の移動や変形することもカンタンです。
選択範囲が囲まれていれば、
選択範囲をドラッグして動かせば
移動させることができます。
また、[選択範囲]から[選択範囲を変形]を選びます。
境界線の角や境界線上をドラッグし、
選択範囲の形を調整することができます。
右上の変形の確定の[◯]をクリックすると
選択範囲に切り替わります。
選択したい形によっては
楕円形選択ツールに切り替えて
macではoptionキー、
Windowsではaltキーを押しながら
ポインターの右下にマイナスの記号が表示されたら
看板の丸に合わせて削除したり
その変形したい形に合わせた選択ツールで
削除することができます。
クイック選択ツールでは、
先ほどと同様に
macではoptionキー、
Windowsではaltキーを押しながら
ポインターの右下にマイナスの記号が表示されたら
クリックをしたりドラッグをすることによって
選択範囲から部分的に削除することもできます。
なお、このように作成した選択範囲も
次に新規選択をすると消えてしまいますので
気をつけてください。
なので[選択範囲]から[選択範囲を保存]を選んで
レイヤーに入った時にわかりやすい名前をつけて
[OK]をクリックします。
ここでは[コーラ2]と名前をつけました。
そうすれば選択範囲を解除しても消えることはありません。
保存した選択範囲は[チャンネル]パネルの中に追加されています。
一旦解除した選択範囲を再び使いたい場合には、
[コーラ2]のサムネイルを
macではcommand(⌘)キー
Windowsではcontrolキーを押しながら、
クリックをします。
そうすると選択範囲が復活します。
このように選択範囲を保存しておくと
便利です。
今はまだレイヤーの数が少ないので、まだ大丈夫ですが
今後何枚もの画像を組み合わせて
合成写真など色々な画像を作ったりしていく上で
レイヤーの数が多くなっていくと
どの画像がどこにあるのかわからなくなると同時に
レイヤーパネル内での順序がバラバラだと
作業効率も落ちるので、
名前をつけてしっかり整理しておくと良いでしょう。